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黒澤貞夫名誉会員 インタビュー対談

黒澤貞夫名誉会員 インタビュー対談

対談動画

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黒澤先生のご紹介

黒澤先生は、厚生省(現:厚生労働省)に入職し、障害者福祉および高齢者福祉の分野で60年以上の長きにわたり、福祉実践・福祉研究・福祉教育に携わって来られました。
「学会通信No80」

黒澤先生からのコメント
 我が国は超高齢社会にあって、介護人材の確保と良質な介護サービスの提供等重要かつ喫緊の課題に直面している。日本介護福祉学会は創設以来、これらの課題に対し理論と実践の総合的視点から先導的な役割を果たしてきた。そしてこのたび創設30周年を迎えて、記念事業のインタビュー対談企画の意義を評価し参加させていただいた。
 この対談において取り上げられた各項目は、介護福祉の現実の課題認識と未来への展望を示す意味で必須のテーマであり、この対談から学会員の皆様のさらなる研究、提言を期待している。このことは学問的体系を構成し介護福祉の専門性への道を示すことでもある。
 さらにいうならば、科学技術の急速な発展においても、老いを迎え、障害のある人の、人間として, その人らしい生活を営むことのための人間理解と支援のありように深く思いをいたし理念と現実の総合の科学性を目指すのである。すなわちヒューマニズムを基盤とした人間科学の構築の課題である。
黒澤先生著書
「リハビリテーション論」(編著)川島書店、1992年
「障害者福祉論」(編著)相川書店、1993年
「社会福祉士実践事例集」(日本社会福祉士会編分担執筆)中央法規出版、1994年
「ヒューマンサービス実践への道」川島書店、1995年
「事例でみる・学ぶ 福祉実践演習ブック」中央法規出版、1995年
「ケアの理論とケアプランの実践―新しいケアの考え方―」中央法規出版、1997年
「事例で学ぶケアプラン作成演習」(編著)一橋出版、2000年
「生活支援の理論と実践」中央法規出版2001年
「ケアサービスの記録法」(編著)一橋出版2003年
「介護実習」(編著)建帛社2004年
「介護実習指導」(編著)建帛社2004年
「生活支援学の構想―その理論と実践の統合を目指して―」川島書店2006年
「ICFをとり入れた介護過程の展開」(共編著)建帛社2007年
『介護福祉学事典』日本介護福祉学会編、2014年          他多数
 

ファシリテーター

コメント
武田卓也先生(大阪人間科学大学)

 日本介護福祉学会学会創立30周年記念事業で黒澤貞夫先生から語られた学会の軌跡、介護福祉の思想、介護福祉の専門性、人間理解や介護の本質の探究、介護人材教育、グローバルな視点からの介護福祉教育の重要性など、介護の本質につながる深いお考えは、その場にいた私の知的好奇心や探究心をくすぐりました。また、黒澤貞夫先生が取り組まれた数々の学会での取り組みや、日本介護福祉学会をけん引されてこられた歴代会長の思いや情熱の語りは、刺激的でいつまでもお聞きし続けたいお話でした。その一方では、今後の介護福祉学会の発展や介護福祉学の構築に向けた研究への宿題を頂いたように思います。
 ぜひ、学会員の皆様にも、動画をご視聴頂き、黒澤貞夫先生のお人柄や語られる思想、研究に対する思いやお考え、私たちへのメッセージを受け止めて頂きたく思っています。

インタビュアー

神戸医療未来大学 小田 栄子先生(左)
京都華頂大学 吉島 紀江先生(中央)
神戸女子大学 島﨑 将臣先生(右)

コメント
小田栄子先生(神戸医療未来大学)

 私たちは、日本で介護を学ぶ外国人に対し“How to”を教えるのではなく「“WHy”と問いを立てられる教育」を行ない、コミュニケーションの本質については「人格と人格との関わり」であることを伝えなければならない…。黒澤先生に示唆していただいたように、介護は「世界共通の課題」であり「一生をかける価値ある仕事」であることを私たちが思いをもって語ることが出来たならば、外国人だけでなく日本の若者にとっても介護が魅力あるものとして映るに違いないと思えたインタビューでした。ありがとうございました。


吉島紀江先生(京都華頂大学)

 この度は、日本介護福祉学会設立30周年記念企画において、黒澤貞夫先生とのインタビュー対談に参加させていただき感謝申し上げます。
 私自身、現在、介護福祉士・社会福祉士・保育士の3つの福祉専門職の養成教育に携わっています。それぞれの資格は、生活をする人を通して尊厳が守られるような人間関係を形成しながら援助していく専門職は共通しています。どの専門職も社会的に重要な専門職であるが、社会的コンセンサスを得るには、時間が必要であり、実践と結果の発信が必要となります。今すぐに結果は出ませんが絶え間なく実践と教育の努力をしていきたいと思います。


島﨑将臣先生(神戸女子大学)

 今回、日本介護福祉学会設立30周年記念企画に浅学菲才の私が参加させていただき感謝の念に堪えません。
 黒澤先生が語られたなかで、“語り合う”ことの大切さを改めて感じました。介護福祉の専門性および人間科学の構築に向けて、これからは“語り合う”ことを大切に、研究活動等を実践したいと考えています。
 併せて、黒澤先生から頂いた命題(宿題)にも挑戦したいと思います。

撮影会場:神戸女子大学健康福祉部 社会福祉学科

設立30周年記念企画プロジェクトメンバー

上之園佳子副会長
理事:武田卓也・平下政美・木村あい
評議員:内田和宏・午頭潤子
会員:富田絢子・島﨑将臣・伊藤優子